30代リーマンの米国駐在ブログ

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【Netflix】Orange Is the New Blackが面白すぎる

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Netflixオリジナルドラマのオレンジ・イズ・ニュー・ブラックが物凄く面白いです。

 

シーズン5まで公開されていますが、好評のためシーズン7まで制作が決まっています。

私は寝不足になりながらも、シーズン1から5まであらゆる自由時間をつぎ込んでほぼノンストップで見続けました。

 

この作品を一言で表すなら、女囚人たちが刑務所内で繰り広げる色んな意味の愛と裏切り満載のコメディドラマ(適当)。

細かいストーリーや概要はWikipediaや他のブログさんにお任せするとして、この記事では私が思うドラマの魅力を簡潔に紹介します。ネタバレを含みます。

 

キャラクターが魅力的過ぎる

観れば観るほど引き込まれるキャラクターが大勢います。

主人公のパイパー・チャップマンは中流階級出身の白人女性。過去の一度の過ちから結婚寸前で投獄されて、周囲の凶悪な囚人たちを恐れる日々を過ごします。そんな彼女も仲間を作り徐々にたくましくなっていくのですが、たくましくなり過ぎて、他人を陥れ脅迫し、一度は囚人のボス的存在に成り上がり、そして潰されていきます。最初は世間の一般人として彼女と同じ目線でドラマを追えるのですが、どんどん刑務所の色に染まり他人に冷たくあたっていく彼女に違和感を覚え、さらに行き過ぎた彼女の行動によって、ついには嫌悪感へと変わっていきます。シーズン5を終えた時点では、特に好きなキャラではなくなっていますね笑

 

また魅力的なのが、パッと見は少しくたびれた白人のハゲ親父、刑務所勤務一筋30年のカプート。シーズン1では刑務所管理者の一人として始まりますが、シーズン後半には所長代理を経て所長に昇格します。不真面目な看守が多い中、カプートは刑務所内の秩序を保つために囚人たちに対して厳しさと愛情を持って接します。囚人たちからも徐々に信頼を集めていくようになり、本人もそれに誇りを持ち、ともすれば基本的な人権すらないかのように扱われる囚人たちを守ろうとする立場をとっていきます。シーズンが進むと、ある事件が起きて囚人によるストライキが勃発するのですが、カプートはその時に囚人たちの声を代表する存在として活躍します。かなり不器用でかっこ悪い場面も多いですが、その愚直さ直向きさが心を打つ、そんなカッコイイおじさんです。

 

もう一人、私がお気に入りなのがテイスティです。黒人のふくよかな女性で、ノリノリですぐ踊りだす黒人グループの一人です。最初は特に目立たないのですが、黒人グループのボスが去り、黒人グループの勢力が衰えてきたところで、一番まともな彼女がグループのお母さん的存在になっていきます。仲間思いで責任感のある彼女の所作を見ていると、彼女が犯罪者だとはとても思えなくなってきます。ある仲間の死を目の当たりにし、怒りに震えて立ち上がるのですが、その行動があまりに冷静かつ大胆でビジネスマンとしては惚れ惚れします。特に交渉術に長けており、先述のカプートとともにストライキで大活躍します。

 

他にも魅力的なキャラクターを挙げれば枚挙に暇がありません。ただ共通して言える良さは、それぞれのキャラクターに濃厚なドラマが用意されていて、いちいち感情移入できることですね。

 

アメリカの人種意識を学ぶことができる

私は昔からアメリカに割と縁があったので、なんとなくアメリカでの人種に対する意識はわかっているつもりでした。それでもこのドラマを見て、色々と勉強になりましたね。

刑務所ではざっくり白人、黒人、ヒスパニック、その他(アジアやハワイ)にグループが分かれるのですが、互いに色々な感情を持っています。例えば黒人は何かと奴隷の過去を持ち出しては白人が優遇されていると悪態をつきます。ヒスパニック系は美意識が高く自分たちの血に誇りを持っているものの、白人たちからは頭が悪い連中だと馬鹿にされたり。少数派のアジア人達は誰からも仲間意識を持たれず、居場所をつくるのに苦労します。

一つ印象的だったのは、同じヒスパニック系の中でも微妙に民族意識の差が存在するところですね。一時期、ヒスパニック系が勢力として最も幅を利かせるのですが、その中でもプエルトリコ系、ドミニカ共和国系でちょっと言い合いがあったりします。そういったラテンの帰属意識の違いには今まであまり目を向けたことがなかったので、今後のアメリカ生活でもアンテナ張っておきたいなと思いました。

またここまであまり触れてきませんでしたが、オレンジ・イズ・ニュー・ブラックはレズ描写が物凄く多いドラマでもあります。ここで人種意識について触れましたが、人種を超えたカップルも結構います。人種意識というのはグループでいる時に最も強く発揮するもので、個人間の付き合いだとあまり働きませんよね。

そんな観点からドラマを観てみると、少し文化的な知見を得られた気分になれると思います。ただし本作品はノンフィクションベースではありますが、あくまでドラマなので全てを真実と思い込まないことは大事かもしれませんね。

 

とにかくオススメです!